のし紙の種類
祝結び
蝶結びの水引きは、結び目が何度でも結び直せることから、何度繰り返しても嬉しいお祝い事やお礼などに用います。
祝切り(婚礼用)
蝶結びと違い、結び目が簡単にほどけない事から、一度きりであってほしいお祝い事、結婚などに用います。また婚礼用には二人が固く結ばれるよう願いを込めて、10本の水引きのものを用いることが多いようです。
祝切り
蝶結びと違い、結び目が簡単にほどけない事から、一度きりであってほしいという想いを込めて快気祝いなどに用いられます。
祝切り(お見舞い用)
蝶結びと違い、結び目が簡単にほどけない事から、一度きりであってほしいという想いを込めて用いられます。
また病気を「のばす」とも受け取られるため、同じ”祝切り”でものしが付いていないものを使う場合が多いようです。
黒白結びきり
告別式前後の御霊前や御供、法要の御供物やお返しなどに用います。
のし紙の種類
祝結び
祝切り(婚礼用)
祝切り
祝切り(お見舞い用)
黒白結びきり
のし紙の表書き・時期について
結婚(お祝い)/お返し
用途 | 表書き(例) | 時期 | 水引 | 備考 |
結婚祝い | 寿/御祝/御結婚御祝 | 挙式まで(挙式当日) | 結婚する方へ御祝 | |
結婚内祝い | 寿/内祝 | 結婚式後なるべく早く | 結婚祝のお返し | |
結婚式引出物 | 寿 | 結婚式当日 |
季節の贈り物
用途 | 表書き(例) | 時期 | 水引 | 備考 |
迎春 | 御年賀・御年始 | 正月3が日 | 新年のご挨拶 | |
お中元 | 御中元 | 域によって異なりますが7月1日〜15日まで、又は月遅れで8月1日〜15日が一般的な時期です | ||
お歳暮 | 御歳暮 | 12/1〜12/31 |
お見舞い/お返し
用途 | 表書き(例) | 時期 | 水引 | 備考 |
お見舞い | 御見舞 | 病人のお見舞い時 | 紅白結び切り、 のしなし |
|
お見舞いのお礼 | 御見舞御礼 | まだ入院が長引きそうな場合 | お見舞いのお返し、 のしなし |
|
快気祝い | 快気祝/快気内祝 | 病気全快の時 | 紅白結び切り、 のしあり |
お礼
用途 | 表書き(例) | 時期 | 水引 | 備考 |
謝礼 | 御礼 | お世話になった時 | ||
手みやげ | 粗品/お土産 | 他家を訪問する時 |
お祝い/お返し
用途 | 表書き(例) | 時期 | 水引 | 備考 |
出産祝 | 御祝/寿/出産御祝 | 誕生後なるべく早く | 出産した方へ御祝 | |
出産内祝い | 内祝/寿/出産内祝 | お宮参り前後 | 御祝へのお返し | |
開店祝 | 御祝/開店御祝 | 開店当日までに | ||
開業祝 | 御祝/開業御祝 | 開業当日までに | ||
新築祝 | 御祝/新築御祝 | 新築後なるべく早く | ||
お祝いのお返し | 内祝 |
長寿・結婚記念日お祝い
用途 | 表書き(例) | 時期 | 水引 | 備考 |
還暦祝 | 寿/御祝/祝還暦 | 数え年61歳 | ||
古希祝 | 寿/御祝/御古希御祝 | 数え年70歳 | ||
喜寿祝 | 寿/御祝/御喜寿御祝 | 数え年77歳 | ||
米寿祝 | 寿/御祝/御米寿御祝 | 数え年88歳 | ||
白寿祝 | 寿/御祝/御白寿御祝 | 数え年99歳 | ||
銀婚式 | 寿/御祝/銀婚式御祝 | 結婚後25年目 | ||
金婚式 | 寿/御祝/金婚式御祝 | 結婚後50年目 |
葬儀(お悔やみ)/お返し
用途 | 表書き(例) | 時期 | 水引 | 備考 |
通夜・葬儀 | 御供/御霊前 | 葬儀、告別式当日 | 葬儀または告別式に持参、 のしは付けない |
|
葬儀お返し | 志/粗供養 | 葬儀、告別式当日 | 当日の会葬者へ贈る どの宗教にも通用 |
法要(供養)/お返し
用途 | 表書き(例) | 時期 | 水引 | 備考 |
法要供え物 | 御供/御仏前 | 当日の数日前から当日まで | 法要に持参 | |
法要お返し | 志/粗品/粗供養 | 法要当日 |
お礼
用途 | 表書き(例) | 時期 | 水引 | 備考 |
お彼岸 | 粗品/上 | ご住職へのお礼 紅白結び切り、 のしなし |
贈り物の豆知識
内祝いとは
現代の内祝には、以下の(1)(2)の2つの側面があります。
贈り物やお祝いやお見舞いを頂いたら、おつきあいの上からも、頂きっぱなしというわけにはいきません。すぐに「お礼の手紙を出す」または「お礼の電話をかける」のは基本中の基本です。このときにお返しの品物を贈るのなら、そのお返しの品物が「内祝い」となります。
しかし、本来の「内祝い」の意味は、お祝いを頂いたかどうかとは関係なく、自分の家のお祝い事の記念に親しい人に贈り物をすることをさします。こうした場合には、子どものお祝いごとの初節句や七五三などに際して内祝いを配ることもあります。
[内祝いの意味]
(1) 自分の家のお祝い事の記念に、親しい人に贈り物をすること、またはその品物
(2) お祝いやお見舞に贈り物を頂いた場合のお返しの品物
出産祝いとは
親類や、知人友人の家庭で赤ちゃんが生まれた場合、その子が健やかに育つことを願って「出産祝」をおくります。
無事の出産を確認後、遅くともお宮参り(生後一ヶ月目)までに贈ります。赤ちゃんの誕生をしばらく後になって知ったような場合は、一年後の初誕生のころ、一歳の赤ちゃんにふさわしいお祝いの品をさりげなく贈ることもよいでしょう。
出産祝いのお返し、出産内祝い
出産内祝いの場合には、お祝いを頂いていなくても、家族のお祝いの事の記念として親しい人に内祝いを贈ることがあります。出産祝いをいただいた場合には、まずはお礼状をお出しし、できれば生後一カ月ころには内祝いの形でお返しをします。
- 下段には赤ちゃんの名前を書きます。読み方が難しい場合には、必ず読みがなをつけます。
- 費用のめやすは、頂いた金額の半分〜1/3程度を目安にします。
お見舞いのお返し、快気祝い・快気内祝い
快気祝いとは、病気の全快を祝うことや、病気が全快したときに、病気中にお見舞いを頂いた相手にお返しを兼ねて病気の全快を報告する贈り物のことをさします。もともとは、病気が完治したお祝いとしてお赤飯を贈るしきたりがありました。
現在ではお見舞をいただいたお礼と、病気全快の報告として快気祝を贈ります。お見舞いをいただいた方に限らず、「病気が全快しました」という報告とお祝いをかねてお祝いやお礼をする場合には「快気内祝」または「快気祝」となります。「快気内祝い」には、お礼という意味合いよりも近親者や親しい人で病気の回復を祝うという意味合いがあります。
[お見舞い返しのポイント:快気祝の品物について]
快気祝いの品は「きれいさっぱり治った」「あとに残らないもの」という意味から、食べてしまってなくなるもの、使ってしまうもの、消えてなくなるもの(菓子など)が多いようです。
入園祝い、入学祝いのお返しマナー
入園祝い、入学祝いを頂いた場合、ごく親しい間柄ならお返しは不要です。まずは本人からお礼の電話をかけさせます。それとは別にお礼状を出すようにしましょう。子どものお祝いにはお返しは不要ですが、おつき合いの都合上お返しをする場合には、内祝いは菓子などが一般的です。子ども本人が字がかけるようなら、本人の直筆のお礼状を添え、お礼の手紙と一緒に送ります。
お中元のマナー
日頃お世話になっている人や、ふだん会えない人に感謝の気持ちをこめて贈ります。
[贈り先の例]
- いつもお世話になっている方
- 結婚している場合にはお互いの実家の両親
- 上司
- 仲人
- 結婚して間もない場合には、結婚式の時の主賓としてお招きした方
- 子どものお稽古ごとの先生
- お礼の気持ちをあらわしたい友人、知人
- 兄弟姉妹、親戚など
お中元・由来と意味・時期・ギフト選び・のし・お礼状・お返し・喪中
御中元には、日頃の感謝の気持ちを表す意味がありますので、贈り手、受け手のいずれが喪中でも問題 ありません。但し、初七日が終わらぬうちや、法要の日に持参するのはやはり避けた方が良いでしょう。ご不幸があって間もないお宅にお中元を贈る場合には、時期をずらして「暑中お見舞い」「暑中お伺い」や、「残暑お見舞い」「残暑お伺い」としてもいいでしょう。
お中元を贈る時期を過ぎてしまった場合には、のしの表書きを変えるようにします。
時期 | のし紙の表書き (関東を中心とした平均的なエリア) |
関西の旧盆地区では |
7月上旬〜7月15日 | お中元、御中元 | 8月15日までは御中元 |
7月16日〜立秋(8/7頃) | 暑中御見舞、暑中お見舞、暑中お伺、暑中御伺 | 8月15日までは御中元 |
立秋を過ぎたら〜9月上旬まで | 残暑御見舞、残暑お見舞、残暑お伺、残暑御伺 | 8月16日〜9月上旬まで残暑お見舞い |
お歳暮のマナー
日頃お世話になっている人や、ふだん会えない人に感謝の気持ちをこめて贈ります。
[贈り先の例]
- いつもお世話になっている方
- 結婚している場合にはお互いの実家の両親
- 上司
- 仲人
- 結婚して間もない場合には、結婚式の時の主賓としてお招きした方
- 子どものお稽古ごとの先生
- お礼の気持ちをあらわしたい友人、知人
- 兄弟姉妹、親戚など
[喪中の方へのお歳暮は?]
御中元には、日頃の感謝の気持ちを表す意味がありますので、贈り手、受け手のいずれが喪中でも問題ありません。但し、初七日が終わらぬうちや、法要の日に持参するのはやはり避けた方が良いでしょう。
ご不幸があって間もないお宅にお歳暮を贈る場合には、時期をずらして「寒中お見舞い」「寒中お見舞い」「寒中お伺い」としても良いでしょう。ただし、年始のおめでたい時期に持参するのは避けましょう(一月七日までの松の内は避ける)。
お金を贈る時のマナー
現金や商品券を贈る時は、贈り方によっては失礼にあたることもありますので配慮が大切です。現金が一般的なケースでは、菓子折りなどを持参し、「現金は添えもの」として渡すと現金への印象が和らぎます。
[現金がふさわしいケース]
参加費の意味合い強い場合 | 結婚披露宴・各種の祝賀会など |
相手が大きな出費をした場合 | お香典・災害見舞い・病気見舞いなど |
品物が重なる場合 | 出産祝い・新築祝い・開店祝いなど |
[現金がふさわしくないケース]
目上の人に対して | お世話になったお礼などは品物をお贈りした方が無難です。 |
返礼として | 現金でのお返しは「返す」意味合いが強すぎるので品物にするのが一般的です。 |
少額の贈り物 | 少ない金額の現金は贈りづらいものですので、少額なら品物のほうがふさわしいでしょう。 |
お返しは10日以上あとに
贈り物をいただいてお返しをする時に一番大切なのは、お相手の方に「お返しはした」という事務的な印象をもたれないようにすることです。ですから、もらってすぐにお返しを送ることは失礼です。まずお礼状を出し、10日後〜1ヶ月くらいを目安に返すのが常識的です。あまり遅くなるとお返しの印象が薄れてしまいます。
のし紙の名入れついて
基本的に姓と名前を水引の下中央に書きます。社名や肩書きを入れる場合は名前の右上に小さく書きます。
[夫婦で送る場合]
水引下中央に夫の姓名を、妻の名前のみをその左に書きます。
[連名で送る場合]
地位や年齢が上の方から右側から順に記入します。また連名者が多くて記入が難しい場合は「代表者と他○名」「○○一同」などと書き、別紙に全員の名前を書いて箱や中包みに入れると良いでしょう。