内祝いについて

内祝には、以下の(1)(2)の2つの側面があります。
(1) お祝いやお見舞に贈り物を頂いた場合のお返しの品物
(2) 自分の家のお祝い事の記念に、親しい人に贈り物をすること、またはその品物
贈り物やお祝いやお見舞いを頂いたら、おつきあいの上からも、頂きっぱなしというわけにはいきません。すぐに「お礼の手紙を出す」または「お礼の電話をかける」のは基本中の基本です。このときにお返しの品物を贈るのなら、そのお返しの品物が「内祝い」となります。

しかし、本来の「内祝い」の意味は、内祝いの「内」=「自分の家」という意味をもっています。 お祝いを頂いたかどうかとは関係なく、自分の家のお祝い事の記念に親しい人に贈り物をすることをさします。

現在ではお祝いをいただいていない方に対して内祝いを贈るということはあまりしません。 お祝いを頂いていない方へも贈ってしまうと、お祝いを催促されていると誤解を招くことがあるからです。ご家族等とよく相談してお贈りしましょう。

今では贈り物を頂いた方に対して、「お返しとして内祝いを贈る」のがほとんどとなっています。しかし、「お返し」と伝えることは失礼にあたりますので「内祝」として贈りものをしています。
 

内祝いの種類

結婚内祝

結婚式、披露宴にお招きした方のご祝儀に対しては、披露宴でのお食事や引き出物がお返しとなるので内祝いを贈る必要は原則としてありません。

ただし、披露宴にお招きできなかった方からお祝いを頂いた場合や、結婚式・披露宴を行わなかった場合はお祝いの半額程度のお返しをするのがマナーです。

出産内祝

赤ちゃんが生まれた際、出産してから1〜2ケ月以内に家族や親しい方へのご報告とご挨拶をかねた贈り物を贈ります。

また、出産祝いをいただいた方に対して、内祝いを贈る意味で「出産内祝」を贈ります。いただいたお祝いの半額程度を目安にするのがいいでしょう。

内祝はお祝いを頂いた方の名前、又は代表して世帯主の名前で贈るのが一般的ですが、出産内祝の場合は、生まれてきた赤ちゃんの名前で贈るのがマナーとされています。

赤ちゃんの名前の読み方が難しい、複数の読み方がある場合はふりがなも書いてお披露目をしましょう。

新築内祝

家を建てたり、新居へ引っ越しした際にお祝いを頂いた場合はお披露目を兼ねて「新居へ招待する」ことが内祝いになります。家にお招きして、おもてなしをすることで感謝の気持ちを表しましょう。

遠方の方や、予定が合わずにお招きできなかった方へは「新築内祝」として頂いたお祝いの半額程度のお返しをしましょう。

快気祝(快気内祝)

病気に対して御見舞をいただいたときは病気が治癒してから1〜2週間ほどあとに、快気祝いとしてお返しをします。快気祝いが一般的ですが、快気内祝いとするのも誤りではありません。病気が全快していない場合は、お礼とするのが良いようです。

そのほか、子供のお祝い事や就職、昇進、退職など、人生の中でお祝いをいただく機会は多くあります。こうしたお祝いのお返しをする場合にも内祝いを使われることがあります。